◆『佐新書簡』のご案内

 重山文庫が所蔵する、佐佐木信綱の新村出宛書簡570通余が『佐新書簡』(さしん・しょかん)として刊行されました。佐佐木信綱が創刊した短歌結社「竹柏会」の雑誌『心の花』の、120周年記念事業の一つとしてです。

 日本語学者で、新村出記念財団創立以来理事・理事長を8年にわたって務めた林大(はやし おおき)先生は、「竹柏会」の門人でもあり、難読で知られる佐佐木信綱の新村出宛書簡の翻刻を進められました。それをもとに、佐佐木信綱の郷里、鈴鹿市の佐佐木信綱顕彰会の北川英昭さんが補修・点検して刊行するに至りました。詳細な目録が付載されています。

 なお、佐佐木信綱は、近代を代表する歌人で、万葉集の研究などでも大きな足跡を遺しました。新村出とは50年を超える交流で、肝胆相照らす最も親しい友でした。


  2019年12月刊、A5判374頁、頒価2500円+税。
  申込は「心の花編集部」FAX 03-3700-6407 まで。